地理特別講義が行われました
2019/10/31
10月23日(水)総合進学コース高校3年生の地理Bの授業において、国際協力NGO『シャプラニール=市民による海外協力の会』ネパール事務所のキル・バハドュール・ガレ氏を講師に迎えて特別講義を行いました。
テーマは、「住民と行政による洪水に強いコミュニテイづくり」。毎年のように洪水が繰り返し発生するネパール南部チトワン郡マディ市で取り組まれた住民参加型の洪水対策事業について紹介していただきました。
最初に、エベレストやネパールの文化、日本との共通点を紹介していただくことで生徒たちはネパールを身近に感じることができました。その後、マディ市の概要やこれまで発生した洪水の被害についての説明、そして洪水対策事業とその成果について報告していただきました。
洪水対策事業では、地域住民自身が参加してハザートマップを作成し、堤防の整備を行うことで洪水対策を行うと共に、住民の防災への意識が高まったことを報告していただきました。また、流域全体の集落間での情報共有や学校での防災教育の取り組みについても紹介していただきました。事業の中で苦労したこと・工夫したこと、住民の反応などをまじえてわかりやすく説明していただきました。
NGOの活動を具体的に知ることで国際協力について学ぶとともに、日本国内や県内でも多くの洪水災害が発生している中、海外の取り組みを通して身近な地域の自然災害や防災について考える貴重な機会となりました。