国際協力中学生・高校生エッセイコンテストで入賞しました。
2021/12/24
JICA(独立行政法人国際協力機構)が主催する「国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト」において、高校2年河村幸子さんが佳作に入選しました。
このコンテストは全国から約2万5千の応募者があり今年で60回目を数えます。
次の世代を担う中学生・高校生を対象に、開発途上国の現状や開発途上国と日本との関係について理解を深め、
国際社会の中で日本、そして自分たち一人ひとりがどのように行動すべきかを考えることを目的として実施されています。
以下に河村さんの作品の要約を掲載します。
「“ハグ”で繋ぐ地球と未来」
コロナ禍で過ごす二度目の夏。
オリンピックを見ながら感じた違和感。“ハグ”が無い。
今、世界は感染症の脅威の真只中。
身体への接触を伴う“ハグ”はご法度なのだ。四年前の夏、私はバレエ留学でアメリカにいた。
6週間も家族と離れるのは初めてな上、言葉が通じないことは想像以上にこたえた。
そんな中、いろんな場面で交わされた“ハグ”によって次第に私の凍った心が溶け、安堵感、達成感、労り、絆が生まれていた。
言葉が通じなくともハグを通して他人から仲間、そして家族へと変わることができたのだ。
十二歳だった私は異国の地で“ハグ”に込められた無限のパワーを知った。
世界が一つになるオリンピック。
三年後パリでは沢山の“ハグ”が見られますように。
そして私たちと地球の新しい未来が“ハグ”という家族の証のもと、笑顔と幸福で溢れますように。