現代社会の授業で生活保護に関する「特別授業」が行われました。
2021/12/24
仙台市役所泉区保健福祉センター林係長さんが説明してくれました
高校3年3・4組の現代社会の授業では、仙台市役所泉区保健福祉センターの林慎吾係長を講師として、「生活保護」をテーマに特別授業を開いていただきました。
自分には関係ないと感じていた生徒が多いと思いますが、お話を伺い、社会を支える重要な仕組みであることを感じたようです。
以下は受講した生徒の感想です。
スライドにある選択肢から正しいと思うものを選びました
感想1
今回は,将来自分が生活保護を受けるとなった時のために必要な知識を得る貴重な機会となりました。生活保護というワードは,ぼんやりとしか分からなかったのですが,内容を詳しく学び,はっきりと生活保護について理解することができました。基準額の計算を実際に行ってみて,個人の状況に応じた金額が細かく設定されていることを学びました。不当な行為がないように生活保護を受けるまでにいくつかの段取りがあり,保護開始までにさまざまな書類が必要だそうです。また,生活保護手帳を見てみて,生活保護に関する規則や事項が,思っていたよりもかなり多く,驚きました。生活保護を行う上ではさまざまなことに考慮することが必要なのだと感じました。もともと生活保護に対して悪いイメージを持ってしまっていましたが,林さんが「頼ることは悪いことではない」とおっしゃっていて,生活保護に対しての印象が変わりました。人生の中で,いつ自分が苦しい状況に直面するか分からないので,生活保護の知識を頭の片隅に入れておきたいと思います。
周りのみんなと相談して答えを求めます。
感想2
今回の授業の中で,日本は弱い立場にいる人に対して,しっかりとしたサポートをしている国だと感じました。そして,そのサポートの中には優しさだけでなく,厳しさもあるということを学びました。ただお金を給付するだけの制度でなく,受給者側にも義務が課されていたり,不正は必ず見つかってしまうシステムがあったりと厳しい面もあることを知りました。世の中には,生活保護を受けたくても,受けることをためらっている人が一定数いるのではないかと思います。私は今まで,生活保護を受けることは逃げのようなイメージがありました。しかし,今日のお話を聞いて,生活保護は「逃げ」のための手段ではなく,しっかりとした収入を得ることができるようになるまでの「手助け」を受ける手段だとイメージが変わりました。また,今日初めて,ケースワーカーという職業を知りました。調査や計算など仕事は多くて,難しそうな職業だと思いました。ですが,誰か一人の人生を支え,誰かが生きていられることに貢献できる職業でもあると思いました。ケースワーカーのような人たちがいるおかげで,弱い立場にいる人たちも安心して生活しているのだと感じます。